GALLERIA XPC7M-R57-GDを実際に購入しレビューしてみました。
目次
基本スペック
(ドスパラ)GALLERIA XPC7M-R57-GD

| CPU | Core Ultra 7 プロセッサー 265F |
| グラフィックボード | RTX 5070 |
| メモリ | DDR5 16GB |
| 容量 | 1TB SSD (M.2 NVMe Gen4) |
| 価格 | 254,980円 |
その他のPCスペックはこちら
| サイズ | 220(幅)×442(奥行き)×443(高さ) mm |
| 電源 | 750W GOLD |
| 光学ドライブ | – |
| マザーボード | インテル B860 チップセット マイクロATX マザーボード |
| PCケース | ガレリア専用 GEm-Gケース (MicroATX) ガンメタル x ダークグレイ |
| CPUクーラー | (空冷式) サイドフロー大型CPUファン |
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
同価格帯の平均:4.0
同価格帯の平均:3.5
同価格帯の平均:4.3
同価格帯の平均:2.4
同価格帯の平均:3.8
同価格帯の平均:3.6
同価格帯の平均:2.9
| ゲームタイトル | WQHD 画質/FPS目安 | 4K 画質/FPS目安 |
|---|---|---|
| モンハンワイルズ | 最高画質、76fps(129fps) | 最高画質、50fps(108fps) |
| マーベルライバルズ | 最高画質、125fps(196fps) | 最高画質、67fps(136fps) |
| ヘルダイバー2 | 最高画質、114fps | 最高画質、66fps |
| Path of Exile 2 | 最高画質、(169fps) | 最高画質、(117fps) |
| タルコフ | 最高画質、69fps | |
| オーバーウォッチ2 | 最高画質、138fps | |
| Delta Force | 最高画質、163fps(262fps) | 最高画質、91fps(150fps) |
| Apex | 最高画質、159fps |
※参考値であり保証するものではありません。
※()内はDLSSやFSR、XeSSなどアップスケーリング・フレーム補完を利用した場合の数値
GALLERIA XPC7M-R57-GDはCore Ultra 7 265FとRTX 5070を組み合わせた最新世代コンビのミドルエンドクラスのゲーミングPCです。
価格的には最も商品数が多い価格帯で性能とのバランスがよく、また長く活躍できるゲーム性能を有しています。
メモリは16GB、ストレージはGen4 NVMe SSDを1TBなので突出して凄いスペックというわけではないのですが、ゲームの快適性を損なわない水準レベルを満たしています。
また最近リニューアルされたGALLERIAシリーズのPCケースを利用しており、別途ホワイトケースも用意。またわかり難いのですが、こちらは若干小さめのミニタワーケースの大きさとなっています。
ゲーム性能はどのくらい?
| DLSS4 | DLSS3 | FSR4 | FSR3 | SM | AFMF |
|---|---|---|---|---|---|
| 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × |
※AIフレーム生成・アップスケーリング等技術の対応表
ゲーム性能を最も左右するグラフィックボードは「RTX 5070」を搭載。
DLSS4に対応しており、マルチフレーム生成が使えるのが大きな利点。またグラフィックメモリが12GB搭載していますので、高画質や高解像度、ゲーム配信などメモリを喰う処理でメモリ不足によるフレームレート低下を起こすリスクが低くなっています。

なおグラフィックボードはドスパラが日本専売代理店であるPalitのINFINITYシリーズを利用しています。価格が安くコスパが高く人気の商品で、ここが本ゲーミングPCのコスパの高さの一つとなっているかと思います。
CPUは最新のCore Ultra 7 265FですのでRTX 5070の性能を活かすには十分と言えるでしょう。
下記は実際に主要なゲームをベンチマークした結果です。
AIフレーム生成、アップスケーリングを使わない場合
入力遅延重視からDLSSやFSRなどを使わないときのフレームレート結果です。
モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、ヘルダイバー2、CoD:BO6、バトルフィールド6で計測しています。

| モンハンワイルズ | CoD:BO6 | バトルフィールド6 | Delta Force | マーベルライバルズ | ヘルダイバー2 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| フルHD最低 | 81.53 | 126 | 212 | 242 | 282 | 139 |
| フルHD最高 | 72.95 | 94 | 169 | 195 | 141 | 135 |
| WQHD最低 | 77.79 | 109 | 168 | 223 | 206 | 137 |
| WQHD最高 | 61.68 | 79 | 122 | 152 | 99 | 103 |
| 4K最低 | 58.40 | 80 | 92 | 121 | 110 | 112 |
| 4K最高 | 40.85 | 58 | 67 | 86 | 49 | 61 |
フルHDに関して言えば、今回利用した重量級のゲームであっても十分に高フレームレートで遊ぶことができます。しかも高画質でもOK。
最新のモンハンワイルズはさすがにフレームレートは落ちますが、決して遊べないレベルではあります。また最新のバトルフィールド6も余裕です。
WQHD解像度でも最も重いモンハンワイルズやCoD:BO6の高画質でも60~70fpsくらいは出ていますから十分。
4Kも高画質になると60fpsを下回るゲームはありますが、低画質であればモンハンワイルズ以外は十分。

| モンハンワイルズ | CoD:BO6 | バトルフィールド6 | Delta Force | マーベルライバルズ | ヘルダイバー2 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| フルHD最低 1%Low | 47 | 107 | 139 | 153 | 234 | 115 |
| フルHD最高 1%Low | 21 | 79 | 111 | 180 | 107 | 100 |
| WQHD最低 1%Low | 47 | 91 | 118 | 203 | 166 | 116 |
| WQHD最高 1%Low | 19 | 64 | 92 | 140 | 80 | 101 |
| 4K最低 1%Low | 47 | 66 | 72 | 117 | 93 | 110 |
| 4K最高 1%Low | 15 | 46 | 54 | 84 | 29 | 59 |
さて平均フレームレートをみてきましたが、安定性をみるために1%Lowフレームレートも見ます。これがあまりに低い場合、たまにカクついたりもっさりしたりする可能性もあり安定性としては低いです。
まずモンハンワイルズにおいてはかなり1%Lowが低く、DLSSやFSRを使わないと高画質では安定性はかなり低いです。
平均フレームレートを考えれば動作しないというレベルではないですが、気にある方は低画質~中画質くらいで遊ぶのがいいでしょう。
そのほかのゲームでは4K低画質くらいまであれば1%Lowも十分に高いフレームレートで安定性でも問題なし。
結果的にGALLERIA XPC7M-R57-GDであればアップスケーリング技術を使わなくても最新ゲームでもフルHD~4K低画質くらいまで遊べる性能を有しています。
DLSS4/DLSS3を使う場合
続いてはDLSS4やDLSS3を使った場合のフレームレート計測結果です。RTX 5070の良さともいえる機能になります。
モンハンワイルズ、マーベルライバルズ、DeltaForce、サイバーパンク2077、CoD:BO6、バトルフィールド6で計測しています。

| モンハンワイルズ | CoD:BO6 | バトルフィールド6 | Delta Force | マーベルライバルズ | サイバーパンク2077 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| フルHD最低 | 167.30 | 252 | 378 | 443 | 445 | 344.67 |
| フルHD最高 | 138.50 | 231 | 310 | 337 | 289 | 296.59 |
| WQHD最低 | 155.00 | 228 | 272 | 316 | 333 | 289.81 |
| WQHD最高 | 117.64 | 175 | 229 | 251 | 229 | 225.34 |
| 4K最低 | 145.15 | 151 | 180 | 174 | 227 | 194.53 |
| 4K最高 | 95.58 | 118 | 153 | 134 | 160 | 136.81 |
DLSSを使うと一気にフレームレートが出るようになりますね。
不使用時では4K低画質までという感じでしたがDLSSを利用すれば4K高画質でもほとんどのゲームで高フレームレート。一番重いモンハンワイルズでも95fpsは出ていますから十分です。
当然フルHDやWQHDは超高フレームレートという感じで余裕そのもの。
今後登場するゲームの要求スペックが高くなったとしても、DLSSなどアップスケーリング技術を使えばしばらくはWQHD~4Kでも十分な高フレームレートで遊ぶことができるでしょう。

| モンハンワイルズ | CoD:BO6 | バトルフィールド6 | Delta Force | マーベルライバルズ | サイバーパンク2077 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| フルHD最低 | 84 | 234 | 150 | 224 | 191 | 107 |
| フルHD最高 | 70 | 188 | 129 | 171 | 118 | 89 |
| WQHD最低 | 99 | 189 | 117 | 185 | 147 | 116 |
| WQHD最高 | 71 | 144 | 97 | 158 | 97 | 87 |
| 4K最低 | 102 | 123 | 78 | 116 | 104 | 84 |
| 4K最高 | 44 | 94 | 68 | 116 | 70 | 59 |
安定性をみるため1%Lowフレームレートをみていきましょう。
平均フレームレートほどではないにせよ、1%Lowフレームレートも全体的に向上しており、4K高画質でも十分安定してゲームが遊べます。
モンハンワイルズもやや1%Lowが低いですが平均フレームレートは十分高いので問題ないでしょう。
DLSS4マルチフレーム生成を使う場合
続いてRTX 5070を含むRTX 5000シリーズの良さであるDLSS4マルチフレーム生成を使って計測してみましょう。最近は対応ゲームも増えてきています。参考までにどの程度フレームレートが出るのかみてみましょう。
バトルフィールド6、マーベルライバルズ、サイバーパンク2077において最大である3フレーム補間を利用しました。

さすがは3フレーム生成するだけあってとんでもないフレームレートがでているのがわかります。4K最高画質でも要求スペックが高いこれらのゲームで200fpsを余裕で超えているのは凄いです。
性質上入力遅延が発生してしまうのが難点ではありますが、気にならないのであればDLSS4 MFGを使うことでしばらくは性能不足に悩むこともないでしょう。
動画編集性能はどのくらい?
ゲーム以外の用途として動画編集についてもみていきます。有名なソフトであるAdobe PremiereとHandBrakeでエンコード時間を計測します。
それぞれでCPUだけつかうソフトウェアエンコード、CPUとGPUを使うハードウェアエンコードの両方を計測しています。

Adobe Premiereでは主流であるH264およびH265においてフルHDと4K解像度の動画をエンコードしています。
フルHDではソフトウェアでも10分前後、ハードウェアエンコードであれば7分をきる十分速い時間でエンコードを完了できています。
ただ4Kになるとハードウェアエンコードでも20分台とかなりの時間がかかってしまっており、あまり実用でレベルではありません。
続いてHandBrakeでは4K→フルHDのエンコードを計測しており、最新のAV1エンコードも計測。
やはりフルHD相当であれば全体的には早いエンコード時間ですが、ソフトウェアエンコードはややパフォーマンスがおちます。ハードウェアエンコードなら実用レベルとしては十分な性能を発揮できています。
ゲーム配信はどうか?
続いてはゲーム配信についてみていきます。今回はサイバーパンク2077を用いて、OBSソフトを使いYoutubeにて配信してみました。フルHD、2K(WQHD)、4Kにて計測しています。
また比較のために配信をしていないときのフレームレートも掲載しています。

| フレームレート | |
|---|---|
| 配信フルHD最低 | 329.64 |
| 配信フルHD最低 1%Low | 105 |
| フルHD最低 | 344.67 |
| フルHD最低 1%Low | 107 |
| 配信フルHD最高 | 277.26 |
| 配信フルHD最高 1%Low | 85 |
| フルHD最高 | 296.59 |
| フルHD最高 1%Low | 89 |
まずフルHDにて配信した時のパフォーマンスですが、やはり配信をしていないときと比べるとフレームレートはおちるものの、そこまで差もなく十分なフレームレートがでています。
1%Lowも安定していますから、フルHD配信はまったく問題なくおこなうことができるでしょう。

| グラフィック設定 | フレームレート |
|---|---|
| 配信WQHD最低 | 267.41 |
| 配信WQHD最低 1%Low | 110 |
| WQHD最低 | 289.81 |
| WQHD最低 1%Low | 116 |
| 配信WQHD最高 | 205.14 |
| 配信WQHD最高 1%Low | 86 |
| WQHD最高 | 225.34 |
| WQHD最高 1%Low | 87 |
続いてWQHDです。
フルHDと同様配信をするとややフレームレートが下がるものの、十分高フレームレートを維持できており、1%Lowを含めても安定性も問題なし。
WQHD相当でもGALLERIA XPC7M-R57-GDは問題なく配信をおこなうことができるでしょう。

| グラフィック設定 | フレームレート |
|---|---|
| 配信4K最低 | 181.47 |
| 配信4K最低 1%Low | 80 |
| 4K最低 | 194.53 |
| 4K最低 1%Low | 84 |
| 配信4K最高 | 41.04 |
| 配信4K最高 1%Low | 6 |
| 4K最高 | 136.81 |
| 4K最高 1%Low | 59 |
最後は4K配信です。
ここまでくるとやや問題がでてきており、4K最高画質になると一気にフレームレートが落ちてしまい安定した配信は難しい結果に。
サイバーパンク2077にての計測だけですので、ゲームに関しては4K配信でも問題ないと思いますが、基本的には4K最低画質くらいまでの配信にとどめたほうが良さそうです。
温度や騒音はどうか?
ゲーミングPCでは温度があがりすぎるとパフォーマンスが低下してしまうため、温度管理は重要です。高負荷時に温度があがりやすいため、高負荷なゲームおよび動画編集、配信時の温度を計測。また騒音も加えて計測しました。室温は25.6℃です。

| サイバーパンク2077 | モンハンワイルズ | サイバーパンク2077配信 | Adobe Premiere | |
|---|---|---|---|---|
| 最大CPU温度 ℃ | 73 | 81 | 70 | 73 |
| 最大GPU温度 ℃ | 75.0 | 70.8 | 74.3 | 62.7 |
| 騒音 db | 44.8 | 45.3 | 47.2 | 44.1 |
まずCPU温度に関してはモンハンワイルズで81℃とやや高めにはなっているものの異常レベルではまったくありません。そのほかに関しては70℃前半と十分冷却ができているといえます。
GPU(グラフィックボード)も最大で75℃ほどで十分。パフォーマンスが低下することなく遊ぶことができるでしょう。
騒音に関しては45db前後で、ゲーミングノートPCですと50dbを超えることも多いですから、結構静かなゲーミングPCと言えます。
コスパとしてはどうか
当サイトでは価格および利用されているPCパーツなどから独自にコスパを評価し、数値で算出しています。同価格帯のPCのコスパの平均値も割り出しています。
GALLERIA XPC7M-R57-GDはコスパは5.0、同価格帯平均は4.0ですから、コスパは相当に高く最高レベルのゲーミングPCです。
PCパーツの高級度は3.5、平均が2.9ですからすごく高価!とはいいませんが、標準より少し上で中身も悪くありません。
詳しく各パーツについてみていきます。
メモリ:DDR5 16GB 5600MHz
Core Ultra 7 265Fの場合、DDR5しか対応していないため、必然的にDDR5が16GB搭載されています。
定格である6400MHz駆動のメモリと比べると5600MHz駆動のメモリですので少しCPU性能は落ちますが、気にするレベルではないでしょう。
メモリ容量は多いわけではないですが、標準的な搭載量となっており基本的にメモリ不足になることはないです。ただし一部ゲームでは32GB推奨もあるため、必要に応じてアップグレードは必要かもしれません。

なお搭載されているメモリにはヒートシンクがありません。メモリも熱を発しますので最近ではヒートシンク付が当たり前になっていますが、ここはコストカットの面として仕方ないところとも言えるでしょう。
ストレージ:1TB Gen4 NVMe SSD
メインストレージはGen4規格のNVMe SSDを採用しています。ブランド不明、読み書き速度は不明ですが、Gen4規格で遅いということはないので、ゲームロード時間や編集のサムネイル表示でイライラすることは少ないかと思います。
容量に関しては1TBと特別多いわけでもないですが、標準レベルで過不足はありません。
電源:750W GOLD
電源ユニットは750Wのゴールド認証電源です。メーカー不明ですが、特によくも悪くもない標準的なグレードです。
容量も過不足なく、認証もゴールドとこのクラスではブロンズ認証もありますのでその点ではグレードが高いです。

なおメーカーはYCC企業のドスパラ向けOEM品かと思います。電源ユニットで有名企業というわけですが、製品レベルとしては問題ないでしょう。
マザーボード:インテル B760 チップセット マイクロATX マザーボード
マザーボードはB860チップセット。
Core Ultra 7 265Fとしては標準的でバランスが良いグレードです。なおメーカー製かどうかはその都度変わるのがドスパラであり、今回はASUS製ですが、必ずしもそうであるとはかぎりません。ただ有名企業のマザボードを使うことは間違いないので、特に品質で問題ないでしょう。

CPUファン:12cmサイドフロー大型CPUファン
CPUクーラーは空冷式の大型タイプとなっています。

高性能といえるCPUファンでもありませんが、今回の計測では十分に冷却できていましたので、特に問題はないでしょう。
ネット関連:有線LANのみ
GALLERIA XPC7M-R57-GDには無線LANが付いていないのは注意。有線LANしか対応しておらず、無線LANを利用する場合は、オプションか別途子機を自分で用意しUSBスロットに差し込む必要があります。
PCケース:ガレリア専用 GEm-Gケース (MicroATX) ガンメタル x ダークグレイ
PCケースはGALLERIA専用です。
大きさは220(幅)×440(奥行き)×443(高さ) mmですので、ゲーミングPCの中では中間くらいのサイズになっています。

新しくリニューアルされたGALLERIAシリーズのPCケースですが、前回の人気のデザインをかなり踏襲しており、個人的には保守的な変更ではあるなーという気がします。

フロントにはUSB3.0/2.0含め計4つ、またType-Cのコネクトもあり利便性は高くなっています。
より詳しいPCケースの分析については別記事にて解説していますので参考にしてください。